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 今のところ艦これ日記が中心です。先輩提督の皆様のイベントや深部海域攻略アドバイスに深い感謝をしつつ。
 「艦これ変想」は、艦これを題材にした二次創作です。ご笑納ください。
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遠いどこかの港で 4:賭け

艦これ変想

 波しぶきが朝の光を受けて眩しい。
 デイリー任務の一つ、演習課題をこなすために自分は第一艦隊を率いて演習海域に向かっていた。演習とは朝三時と昼三時の2回、ランダムで選ばれた他の提督が指揮する第一艦隊と演習海域で模擬戦を行う事だ。午前午後で5組ずつ、合計10戦出来る。あくまで模擬戦であるのと、彼女達の熟練度を上げることが目的のため、大破しても入渠の必要はなく、使用した油と弾だけ補充すれば良い。しかも入手できる経験値が高いので自分はこの課題クリアを欠かしたことが殆どない。編成は、実戦では修理用資材が多くて育成しづらい戦艦が中心だ。

 演習なので相手も同じ「彼女達」だ。とはいえ、相手のレベルは大抵自分が指揮する彼女達よりも上であることが多いので気は抜けない。深海棲艦相手ではないので、演習は彼女達にとっては楽しい日課のようだが、装備は全て通常出撃で使う装備を使用する。ゆえに、今、旗艦にしていてる軽巡木曽だけでなく、戦艦も全て実戦装備だ。旗艦の軍艦旗に「変身」している自分は、戦艦たちの背後から空を威嚇するように伸びる46cm三連装砲を見て、口元をゆるませた。
 (あれから一気に増えたよなぁ……)
 あれは……12月に入って10日以上経った頃だったか。
 今、五番艦を勤めている彼女が来て以来、彼女が立て続けに叩き出した功績により、自分が指揮する戦艦の火力が一気に上がったのである。

 「気合いッ! 入れてッ! いきますっ!」
 自分が数値をセットした機器の横についているノブを比叡がぐいっと降ろした。
 ゴゴゴゴンという音が床下からした後、青銀色の台の宙にふわっと光の珠が生まれ、輝き……20.3cm砲と記されたブロックが光の中からブースの床に転り落ちた。ブロックを吐き出した光はスゥと消えていく。
 「あーれー。気合い入れてるつもりなんだけどなぁ~」比叡が首をひねる。
 20.3cm連装砲は重巡の初期装備で、軽巡重巡の主砲であり……いわばありきたりのものだ。
 「開発はギャンブルだからな。何が出てくるか分からんさ」モニター画面をつついてみる「やはり、数値は間違ってない。100/300/250/10。お守り代わりに鋼を251にしたが」
 「もっと、どかーんどかーんと!」
 「無! 理!」自分は比叡に向かって手を振ったあとバッテン印のポーズをした「先の大海戦で資源をかなーり使い込んでしまった。今週に入ってやっと大海戦前の8割ほど迄戻せたんだ。年末にも大海戦があるかも知れん。無駄には出来ん。回すのは課題の分、1日4回だけ……つまり、今日はあと1回か」
 
 工廠の中には色々なブースがある。その一つが装備開発ブースだ。畳2枚ほどの大きさの台の傍に、鋼鉄で作られた、いかにも時代を感じさせるようなデザインの機器が置いてある。鶯色に塗られたその機材の上面には、3桁の数値を表示する窓があり、その数値は画面横のダイアルをひねってセットする出来る。それが4つ。それぞれの窓の上に「油」「弾」「鋼」「ボーキ」と4種の資源名が書かれた銘板が付けてある。まず開発ブースを稼働させるため「開発資材」を機器下部にある扉を開いて投入する。提督である自分が4つの窓の数値をセットし、第一艦隊旗艦が機器のノブを降ろすと装備、つまり、各種砲、魚雷、攻撃機、電探、ソナー、水雷、缶等、彼女達が持つ装備スロットに納める装備ブロックがランダムに出現する。運が良ければ欲しい装備が手に入り、運が悪ければ今回のようなありきたりの装備が出現し(大抵それらは分解して資源に戻す)、最悪失敗して何も出現せず資源だけ減るが開発資材だけは返却される仕組みだ。

 ちなみに、第一艦隊旗艦の艦種によって出やすい装備が変わるらしいという都市伝説的なものがある。ここ数日、自分は「缶、タービン」狙いのレシピを回している。それに向いているのは戦艦なので、自分の指揮下でトップレベルの戦艦である比叡に来てもらっている訳だ。
 先ほど自分は100/300/250/10、つまり、油を100、弾を300、鋼を250、ボーキを10投入せよと数値をセットしたが、これの配分数が「レシピ」と呼ばれるものだ。これは、先輩提督方が、実際何度も何度も開発をこなしたり、装備を解体することによって得られる資源データを収集し、推測を重ねて練り上げたものだ。それぞれの装備ごとにレシピは異なり、どういう配分にするとどういう装備が出やすいかというのが攻略情報としてまとめられている。後発の自分にとって、ある程度地固めされた道を踏む事ができるのはとても有り難い事だし、先輩提督方への感謝の念を忘れた事はない。

 「おい、ちょっとどけ」
 低いがよく通る声と共に、褐色の手が比叡の肩を掴んだ。
 「うわっ! むっさん!」
 大和型二番艦武蔵。先の大海戦で勝ち取った報奨艦であり、先日改への改装を済ませたばかりだ。大和と共にトップクラスの著名艦であり、日本海軍連合艦隊といえばこの二隻をすぐ思い出す人も多いだろう。そこそこガタイがでかいと思っている自分よりも頭一つ半ほど背が高い。物言いも身体と同じく居丈高で、先日着任したばかりとは思えない。だが、メタルフレームの奥の紅い瞳は、熱帯のジャングルを思わせるような魅力あふれる肢体とは異なり、冷めたような、諦観ともいえるような印象を抱かせる。
 「私に任せてみろ」
 「お、おう」操作盤のダイアルをいじろうかと思ったが、やめる「いい、このままやってくれ」
 「いいだろう。見せてやろう。戦闘だけが私の能ではないということをな!」
 ぴょん、と比叡が身を引いて武蔵に場所を明け渡す。武蔵は右手を軽くノブの頭に落とし感触を確かめた次の瞬間、バシッと叩いた。ノブだけが勢いよく下がる。

 ふわっ…… 再び光が輝き、いや、この輝きは……!

 「それ。私のと同じ物だ。こいつに持たせてやると良いぞ! はははっ!」
 ブースの床には46cm三連装砲のブロックが転がっていた。武蔵の主砲であり、現時点で最強の戦艦用主砲である。
 「……」
 無言で顔を見合わせている自分と比叡を残し、武蔵は快活な笑いを工廠に響かせながら外へ出て行った。

 それまで何度挑戦しても出現しなかったこのレア主砲を武蔵はこの後も叩き出し、今では4人分8門揃える事が出来たのである。彼女の言葉通り、彼女の実力は実戦だけではないのだと自分は素直に感じ、感謝している。
 (すまんな、皆。運が悪い自分の所でよく頑張ってくれて……)
 自分の視線に気づいたのか、武蔵がニヤリと笑った。彼女の背中にも勿論46cm三連装砲が2門輝いている。
 「どうした提督、私が居るのだ。何も心配するな」
 「俺の背中で変なこと考るんじゃねぇ」
 「何でも無い」
 海上移動中や戦闘中は軍艦旗の姿でしかいられないが、きっちり指示はできるのだ。何より、自分は腑抜けだが一応これでも提督なのである。ゆえに、
 「演習だからといって気を緩めるな。相手もガチの編成だぞ!」
 「「了解!」」
 「全艦単縦陣維持、会敵に備えよ!」

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 那智から痛い指摘を受けた後、執務室に彼女を残したまま、自分はまるで親にせかされた子供のような気持ちで執務室を出た。
 「さーて、どうしたものか」
 彼女に指摘されたこと、つまり軍艦数=戦力が足りないことは分かってはいる。だがしかし……と悶々としながら自分は工廠へ向かった。

 毎日、各提督には様々な課題任務が与えられる。開発や建造を指定回数行う課題もその一つだ。やってもやらなくても特に問題はないが、課題をクリアすれば資源や開発資材などが配布されるので、自分は最低限の資源のみ投入して課題をクリアしてきた。建造の場合、四種の資源それぞれ30が投入最低数値である。その結果は大抵駆逐艦、たまに軽巡だった。
 が、重巡、ましてや戦艦や空母などを建造する為には、それなりの量の資材を投入しなければならない。しかも成功率は高くない。つまり、重巡が出やすいとされているレシピ通りに資源を投入して何度チャレンジしても、一般的=コモンレベルの軽巡や駆逐ばかり出てくるという事が普通なのだ。強い=レアリティが高い彼女達の出現を願えば願うほどその出現確率は低くなる。
 (これはギャンブルでしかない)
 先輩提督の結果データを軽く見て頭に浮かんだのはそんな気持ちだった。
 現実世界の自分はケチで通している。それは仮想世界でも変わらない。どっさり資源を投入しても、いわゆる「どこでもいつでも会える彼女」が出てきたり、何も現れず失敗に終わりガッカリするだけだろうと思い、自分は今までレシピ建造はおろか、強力な装備の開発を一切行っていなかった。
 何故そこまでケチケチを通してきたかと言えば、この仮想空間で資材を取得する方法が限定されているからだ。そして、他の仮想空間での体験から、「何かを作る材料」というものは貴重であり、無駄にすべきでないというのが自分の身に染みついているからなのだ。
 (だが……時には賭けをしなきゃならん時もある、ということか)
 
 「ねぇねぇしれーかん、なにしてるの?」
 工廠でうーうー唸っている自分を変に思ったのか、雷が自分の服を引っ張った。
 「あ、ああ、建造をしようと思っていたんだ」
 「そうよねぇ。ここの母港さみしいもの。遠征でほかの母港の子とすすみながらおはなししてたら、その子の母港にはいっぱいおねーさんがいるっていってたわ」
 「その、おねーさんが来てくれたら有り難いのだが、必ずそうなるとは限らない。それが自分には嫌なんだ」
 「だめよ! よわきになっちゃ! しれーかんにはわたしがついてるじゃない。だいじょうぶよ!」
 腰に手をあてて、可愛らしいカーブを描く顎をくいっ、とあげる。この前那智の仕草を見たせいか。でも、ちびっちゃい彼女がやると、その愛らしさに思わず微笑んでしまう。
 自分はとんとんと雷の肩を柔らかく叩き、
 「じゃあ、雷、祥鳳を呼んできてくれないか? レベルが高い艦が手伝ってくれるといいらしい。その間に配分を考えておくよ」
 「はーい!」
 
 モニターであれこれデータを見ながら頭を悩ませていると、がやがやと背後から彼女達の声がした。工廠の中に響いたその声に何事と背後を見ると、優しい笑みを浮かべた祥鳳が保母さんよろしく、暁型や睦月型駆逐艦達をぞろぞろ引き連れている。しかも、天龍と龍田まで一緒だ。
 「……雷?」
 「だって、しれーかんがしれーかんらしいことをやっとはじめるっていうんだから、みんなでおうえんするのが駆逐艦としてのやくめじゃない?」
 「何もしないより、やる方がいい」
 菊月のひと言がぐさりと胸に刺さる。正論過ぎて何も言い返せない。はぁ……とタメイキを一つこぼすと、祥鳳が雷の頭を優しく撫でてから
 「兎に角やってみませんか? 少しだけでも前に進む気持ち、大事だと思います」
 そう言って微笑んだ。美女の微笑みは最強だ。卑怯すぎる位に。
 
 工廠には2つの開発ブースがある。一つは装備。もう一つが彼女達を建造するためののドックだ。ドックといっても、現実世界の造船ドックのようなものではなく、赤く塗られた鉄パイプフレームのシングルベッドが2つ並んでいる。ベッドのヘッドボードには巣箱のようなものが付いており、ベッドサイドには装備開発ブースにあるものと同じ鋼鉄製の機器が備え付けてある。建造というが、実際には軍艦の名を持つ彼女達を「生み出す作業」と言えよう。

 現実世界では不可能な事だが、この仮想世界では同じ名前と姿形を持った彼女達が同時に二人……二隻以上存在することが可能だ。無論制限はある。同一艦隊に同名の二人を入れる事は不可能だ。しかし、別の艦隊にそれぞれ配置することは可能だ。だから今、自分の第一艦隊と第二艦隊双方の旗艦と二番艦を天龍と龍田に勤めてもらっている。つまり、今、自分の母港には天龍と龍田はそれぞれ二人居る訳だ。最初は戸惑ったものだが、コマンドで彼女達のLvやスペックを表示させればどちらが先任か分かるので見分けは付く。

 「ええと……」
 那智重巡が足りないと一番最初に指摘した。となると、重巡が出る確率が高い配分を選びたい。先ほどからモニターで攻略wikiのページをあちこち見て悩んでいたが、結局一番アンパイな配分を選ぶことにした。
 「燃料が250、と……」
 ダイヤルを回すとロールに印刷された数字が縦にクルリと回る。油と書かれた銘板の下の数字を2・5・0と揃える。同じように、弾を030、鋼を200、ボーキを030とセットした。
 「それじゃ、祥鳳、レバー頼む」
 「分かりました。それじゃみなさん、祈りましょうね」
 集まった彼女達がベッドを囲む。
 「はーーい! しれーかん、がんばれー!」
 「来い……」
 「それより大井っちまだぁ?」
 「うまくいくさ」
 「誰がいらしても私の美しさにはかないませんわ」
 「さっさとやれよ」
 「もう一人私がきてほしいわぁ~ 楽できるものぉ」
 「大丈夫! きっと黒潮よ。陽炎型が一番なんだから! 3人揃えば無敵ッ!」
 「私たちの期待に応えて欲しいところですね」
 ああもう、皆好き勝手な事を、と、今日何度目か忘れてしまったタメイキをついた後、祥鳳に向かってうなずくと、彼女もうなずいて応え、レバーをグイと押し込む。

 カタッという小さな音がして巣箱モドキの中から妖精さんがぞろぞろ出てくる。建造という仕事をするため、ヘルメットに安全靴という艤装員姿だ。妖精さん達がベッドの上に光の粒をパラパラとこぼしては巣箱の中へ戻ってゆき、それが何度も繰り返される。光の粒は大きくなり、舞い上がり、踊り、ベッドの上で人の形を作り上げていく。
 気のせいだろうか。毎日課題の為にやっている「30ALL」と呼ばれる、全ての資源を30だけしか入れない建造とは違うような輝きに感じるが。
 「むむぅ~ わたしのよそーでは、いつもとちがうようなうようなきするの」
 雷は顎に手をあてて、小首をひねる。
 「これは……興味深い事象ですね」
 不知火は軽くうなずきながら手袋の具合を直した。陽炎は自分の頬に両手を当てて肩をすくめ、
 「ん~~~~ん、この、ほどよーい緊張感がたまんないよねー!」
 緊張というより、楽しんでいるようにしか見えないのだが。

 人の形になってきた光の塊はどちらかと言えば小さい……つまり「ちびっちゃい」駆逐艦達と同じ姿に見える。うーむ。やはり失敗だったか。
 「んー、ダメだったかな」
 「いいえ、提督。結果を見るまではあきらめてはいけないと思います」
 祥鳳が小さく首を振った。くぅーっ。癒やされる。こういう美人が現実世界の自分の傍にも……
 「しれーかん、じかんがゼロになったわ!」
 雷が建造用機器に付いている残時間計をトントンと突いた。

 ふわわぁ……
 光の塊がオーロラ色を放った。えっ!? 今までこんな事無かったぞ?

 「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です。どうぞ、よろしくお願いしますっ!」
 ベッドから勢いよくポンと飛び降りた少女が敬礼した。
 首からごつい双眼鏡を下げているセーラー服姿の少女だが…… だが…… その、なんだ……
 「ええと……初対面で失礼だとは思うんだが……」自分は遠慮がちに彼女の腰から下の方を指さした「……なんで……ぱ、ぱんつ……」
 「あ・の」さっきまで元気いっぱいに輝いていた目がシュッとすぼまった「雪風の服装に、な・に・か・も・ん・だ・い・が?」
 「いやそのあははは」
 半笑いの自分を彼女は怪訝そうな顔で見上げている。

 セーラー服上衣のみ着用のぱんつ丸見え駆逐艦。自分にはギャグ要員の外見としか思えない。
 だがしかし、ううむ、何だろう、この、小さいながらも何か力を感じさせるオーラを持つ彼女は。建造終了時のあの輝きといい、ただの駆逐艦と判断するのは早計だ。だが、軍史に疎い自分には彼女の正体が分からない。その為、雪風とはどういう艦か攻略サイトで調べる為にモニターを操作しようとした。その時、雪風という単語に聞き覚えがあると気づいた。そうだ。小説やアニメにその軍艦を由来とするガジェットが登場していたではないか。そして小説の中でその艦の事が語られていたではないか。
 自分のノロマな脳にあるスイッチのひとつが入り、記憶がするすると浮かび上がってきた。もしかして、もしかすると。

 「え、えええ? ま、マジ……で……?」
 念のためと攻略wikiにある雪風のスペックを見、その中身に驚いた自分は腰を地面に落としてしまった。

 第二次世界大戦で活躍した日本海軍の軍艦は現存していないと言って良いだろう。
 殆どの軍艦は連合国軍、主に米国海軍艦に撃破ないし撃沈されるか、戦後解体等で処分されている。
 だが、幸運にも生き残り、賠償艦として他の国へ渡っていった艦がある。そのひとつが雪風なのだ。窮地に立つこと度々。なれども必ず生き残ってきた艦。僚艦が無残に沈んだ戦いでさえほぼ無傷で生き残ったため「死神」とも呼ばれるほどの強運。しかも賠償艦として中華民国へ渡った後も大活躍をしているのだ。
 それゆえ、彼女の幸運スペック値は飛び抜けている。幸運値が高ければどういうことが起きるかこの時の自分はよく分かってなかったが、戦闘時の命中率やクリティカル発生率等、確率に関わる要素に大きな影響を与える。自分は後々、雪風のこの強運に救われることになるが、それはまた後日書こう。
 まとめれば、自分は今回、この仮想世界では「スーパーホロ」と言われるトップレアの駆逐艦を建造に成功、つまり、大当たり中の大当たりを引いたということなのだ。

 「ちょっとちょっと、しれーかん、どーしてひっくりかえってるの! だめじゃない!」
 「あ…… い、雷、す、すまん」
 首を振って起き上がり、軍服を整えて雪風に向き直った。
 「すごいんだね、君は。先ほどは失礼した。これから宜しく頼む」
 彼女に向かって手をさしのべると、雪風はやっと表情を戻してブンブンと元気の良い握手をし、再度敬礼した。
 「雪風は艦隊を御守りします!」

 「やっぱり陽炎型だったね。おめでと、司令」
 陽炎がウインクをした。不知火はさもありなんという表情で黙ったままゆっくりうなずいている。
 「新しい艦の誕生おめでとうございます、司令」
 祥鳳はにっこり笑った。暁型や睦月型達は、わあわあやあやあと雪風の周りではしゃいでる。

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 この章を書き始めたのは12月の半ば位だったんですが、そのあと体調を崩してしまい、だらだらと放置してしまいました。武蔵が46cmを最初に出してくれた頃から一ヶ月近く経ってしまったので、いつもの「現在→回想」の形が、「現在→ちょっと前→回想」という三段階になってしまい分かりづらいと思います。すみません。

 攻略wikiの「初心者向け攻略」の所に記載があったので、雪風島風がレアであり強い艦娘であることは知っていましたが、まさか提督業を始めてさほど経ってない時期に雪風を建造出来てしまったのには驚いた記憶があります。多分、上記にあるレシピで引き当てたと思います。あの頃はまだスクショやメモを残していなかったので記録には残ってないんですが。
 でも、初期に入手できたおかげで、通常MAPやイベントMAP攻略がかなりはかどりました。本当に有り難い事だと思ってます。でもやっぱり、ぱんついっちょが慣れないんですよねー。すーすーしませんかねえ?

 さて、自分はジャンケンからくじ引き、宝くじ、ガラガラ、ガチャなど、勝負事や賭け事はからきし弱いため、めったにやりません。兎に角「引き」が悪いんですよね。今でも大型建造をやらないのは、自分の引きの悪さと、資源を無駄にしたくないというオバサンのケチ心が働いているからなのです。けどまあ、雪風やこの後の話の事がたまにあるんで、資源が貯まったら考えますか(笑) でもやっぱり怖いな。やっぱ腑抜けだなー自分(笑)